行楽地にどっと人出 レバラン休暇でにぎわい
レバラン(断食月明け大祭)休暇中ジャカルタ特別州内の行楽地はどこもたくさんの人出となっている。モナス(中央ジャカルタ)、ラグナン動物園(南ジャカルタ)と並んで人気なのが、北ジャカルタのアンチョール公園だ。ビーチやアトラクションを訪れる家族連れでにぎわい、30日には1万3000人が来場した。
西ジャワ州ブカシから子ども2人を連れて来たアディ・ロサディさんは「アンチョールに来るために休暇を取った」と話す。アンチョール公園は年間約2千万人が訪れており、レバラン期間だけで来場者数は150万人に達すると予想している。
西スマトラ州サワルント市では先月28〜29日の観光客数が2万8千人に達した。同市観光局のメディ・イスワンディ局長によると、レバラン期間中の目標としている総観光客数10万人は達成する見込みだという。
同市は通常は1週間に2千人ほどが訪れる州内の観光スポット。パラグライダー体験ができ、博物館見学なども楽しめる。またビーチではバナナボートが人気で多くの集客を見込んでいる。
ジョクジャカルタ特別州ではマリオボロ通りに人が殺到した。食品や衣服、工芸品などが通常より半額で販売されている。グンビラロカ動物園には30日だけで2万5千人が訪れ、園側は勤務職員の数を増やすなどして対応に追われた。
ジャカルタ警視庁交通管理センター(TMC)は交通渋滞を緩和するために、ヘリコプターで上空から道路状況を把握し、公式ホームページやツイッターなどで渋滞情報を公開している。観光地や公共墓地周辺などの渋滞が予想され、同庁では早めの帰宅、行動をするように呼びかけている。(西村百合恵)