3000万人、大帰省 陸海空の交通混雑 「レバランを故郷で」
28日ごろのレバラン(断食明け大祭)に向けた大帰省(ムディック)ラッシュが25日、ピークを迎えた。運輸省は今年の帰省者数は約3千万人に上り、25〜27日の間に約2100万人が帰省すると発表した。国内各地の各交通機関は大混雑している。
運輸省によると、24日までに900万人、25日が1200万人、26日と27日の両日で900万人の計3千万人(昨年比400万人増)が移動する。首都圏近郊からは1300万人、東ジャワ州では420万人が帰省する。交通機関別の内訳はオートバイ484万人、乗用車800万人、鉄道449万人、バス265万人、船舶157万人、航空機375万人など。
帰省者の大半が利用する陸路は25日にピークを迎えた。18日から閉鎖されたジャワ島北岸道(パントゥラ)の要所、チョマル橋(中部ジャワ州プマラン)で乗用車とオートバイを対象にした通行が再開したためだ。
同省陸運総局はチョマル橋を通行できる車両数を制限し、国家警察と連携し迂回路の利用を促している。また、国家警察はレバラン期間中、警察官8万6千人を国内各地に配備し交通状況を監視する。
国内各地へのフェリーを運行するバンテン州メラック港では、搭乗を待つ乗用車で渋滞が発生した。国営河川・湖沼フェリー公社(ASDP)は、スマトラ島行きフェリーの利用者数は27日までに12万3千人に上ると見込んでいる。
長距離路線の拠点となっている中央ジャカルタのスネン駅。ユドヨノ大統領は24日、同駅を視察し列車内で帰省者の安全な旅を求めた。25日までに帰省者による同駅発中部ジャワと東ジャワ行きの利用は20万人に達した。
航空機の利用者数は昨年のレバランと比べ、26%減少しそうだ。運輸省の最新の調査によると、国内32空港を対象に調査した今年のレバラン3日〜2日前にかけての利用者数が昨年同期比約5万人減の約15万4千人だった。同省航空総局ジョコ・ムルヤットモジョ総局長は「レバランに入れば利用者は増える」と指摘した。