カラフルなコーラン人気 難しい発音も簡単に
ラマダン期間中、中央ジャカルタのショッピングモール、グランドインドネシア内の大型書店グラメディアにはコーランの特設売り場が設けられている。
近年人気を呼んでいるのが、カラフルに色づけられたコーランだ。コーランは原文のアラビア語で書かれているが、インドネシアでは小学校から宗教の勉強が始まり、学校での勉強を通して多くの人々はコーランを読むことができる。しかし、アラビア語独特の子音は発音が難しく正確に発音することは困難だ。そこで、特に難しい発音が7色に色づけることにより、より正確な読み方を学べる仕組みだ。グラメディアの書店員、フェルリアーノ・ハルメンさんは「コーランのアラビア語は鼻にかかる発音や発声の長さなどが特に難しい。色づけられたコーランだとこういった発音もわかりやすい」と説明した。
ラマダンはムスリムにとって1年のなかでもっとも神聖な月。フェルリアーノさんによると、ラマダンを機に新しくコーランを購入する人、子どもに新たにコーランを教えるために購入する人、プサントレン(イスラム寄宿学校)に寄付するために購入する人などで売り上げは伸びるという。書店ではインドネシア語や英語、中国語で意味が併記されたものも購入可能で、手持ちサイズや女性用に装飾を施されたものなど、さまざまなタイプのコーランが並ぶ。フェルリアーノさんは「自宅用、持ち運び用と2冊のコーランを持っている。自宅には来客用のコーランもある。このラマダンを機会に多くのムスリムにコーランに触れて欲しい」と話した。(藤本迅 写真も)