レバラン後に知事辞職 ジョコウィ氏が表明

 22日に総選挙委員会(KPU)が集計結果を公式に発表したことを受け、ジョコウィ氏は23日、レバラン(断食明け大祭)後に辞職する考えを示した。規定によりアホック副知事が知事に昇格するため、次の副知事候補にも注目が集まる。

 大統領選出馬に伴い先月1日からジャカルタ特別州の知事職を休職していたジョコウィ氏は23日付けで復職し、中央ジャカルタの州庁舎に登庁した。約1カ月半ぶりに知事を迎えたアホック副知事は地元メディアに対し、「友人として個人的に大統領選勝利のお祝いを述べた」と語った。ジョコウィ氏は笑顔で応じた。一方で、副知事は22日に大統領選からの「撤退」を宣言したプラボウォ氏率いるグリンドラ党の所属で、「党の立場では祝福できない」と胸中をのぞかせた。
 ジョコウィ氏の辞職は州議会(DPRD)の審議を経て正式に決まる。アホック氏の次の副知事は州議会の投票で選出される。ただ、現職議員は来月25日で任期満了なので、辞職の可否や新副知事は4月の総選挙で選出された次期議員の投票で決まる見通し。
 フェリアル・ソフヤン州議会議長は地元紙に対して「候補1人の信任投票ではいけない」と話し複数の候補が出馬するべきとの考えを示した。
 今後、州議会第1党の闘争民主党(PDIP=28議席)や第2党のグリンドラ党(15議席)を軸に候補選定の協議が進むと見られる。
 これとは別にアホック副知事はこのほど、中央ジャカルタのサエフラ区長を州官房長に就任させた。官房長は州職員の最高職で、州政第3位の要職。正副知事と各部局の調整役を果たすが、前任者の退職で、1年以上空席となっていた。
 サエフラ氏は州青年スポーツ局長などを経て2010年に中央ジャカルタ区長に就任。タナアバンや独立記念塔(モナス)広場の露天商規制などで手腕を振るった。(田村隼哉)

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