橋封鎖で立ち往生 バス利用の帰省客 中部ジャワの チョマル橋
ジャワ島北岸道(パントゥラ)の中部ジャワ州プマランに架かるチョマル橋(長さ120メートル)で18日、橋台部分が陥没し、修復工事のために封鎖している影響で、首都圏から中部・東ジャワに向かう帰省客が立ち往生している。
陥没はスマランからジャカルタに向かう南側の道路で発見され、深さ20センチ幅1メートル。2月上旬の洪水の影響で増水したチョマル川が橋の基盤に浸水し、内部が陥没した。さらに損傷箇所を過積載のトラックやバスが通行していたため、内部の損傷が激しく大規模な修繕が必要となり封鎖した。
損傷した南側道路は工事中だが、ジャカルタからスマラン方面に向かう北側道路は小型車と二輪車のみ通行可能となっている。一方、帰省客が利用する長距離バスや大型トラックは迂回するよう指示している。
中部ジャワ州のガンジャル・プラノウォ知事は、会見で23日までに工事を完了させるとしたが、公共事業省は最低1カ月半はかかるとしている。
チョマル橋が封鎖された影響で、帰省客は通常より30〜50キロ以上遠回りしなければならず、利用者から不満が相次いでいる。中部、東ジャワ方面に向かう長距離バスが発着する北ジャカルタ・タンジュンプリオクのバスターミナルなどでは帰省客が立ち往生。乗車券が通常より10〜20%上昇しているという。
国家警察交通局のプジ・ハルタント局長は混乱を避けるため、利用者に迂回ルートを説明している。同局の調べでは12万8千人がバスを利用するとして、1700台以上のバスを運行する予定だという。
ガンジャル州知事も自身のツイッターで迂回路の地図写真を投稿し、利用者へ協力を呼びかけている。