ホンダ販売68%増 HPM 上半期、伸び率最高に

 ホンダの四輪製造・販売のホンダ・プロスペクト・モーター(HPM)は17日、販売台数が上半期に前年同期比68%増の8万2674台と、過去最高を記録したと発表した。同社によると、自動車メーカー主要各社の中で最高の伸び率を記録した。
 アストラ・インターナショナルがこのほど、インドネシア自動車工業会(ガイキンド)の集計として地元メディアに明かしたところによると、今年上半期の国内自動車販売台数の総計は64万2311台。前年同期比で6.7%増だった。低価格・低燃費自動車(LCGC)が市場全体をけん引したとみられる。
 HPMの販売台数のシェアは前年同期比の8.2%から12.9%に急伸。けん引したのは低価格帯のMPV(多目的車)のモビリオだ。上半期に4万6446台を販売し同種車の中で23%のシェアを占めた。
 2番目に販売台数が多かったのはブリオ・サティヤ。1万1493台を売り上げ、LCGC市場で13%のシェアだった。
 HPMのジョンフィス・フェンディ取締役(マーケティング・アフターセールス担当)は「上半期は多くのセグメントにおいて前年同期比で販売が減少した一方、シティカーや低価格帯のMPVセグメントの販売台数が増えた。モビリオやブリオの販売増が大きく寄与した」との声明を出した。今年下半期には105の販売店を開店し、販売体制を強化する。
 一方で、トヨタ・アストラ・モーターが地元メディアに明かした上半期の販売台数は22万3563台で前年同期比3.9%増。シェアは34・8%だった。

■「HR―V」を発表 モーターショー向け
 また、ホンダ・プロスペクト・モーター(HPM)は同日、今年9月に開かれるインドネシア国際モーターショー2014で紹介する車としてSUV(スポーツ多目的車)の「HR―V」を発表した。
 内田知樹社長によると他車より先進的な外観や高級感を意識した広い室内空間が特徴。「SUVに憧れを持っている人が多く、2台目の車として長期的に市場は伸びる」とモーターショーで力を入れる理由を説明した。現地生産し、年間2万台の販売を目標にする。来年1月に発売する。(堀之内健史、写真も)

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