日本留学サイト開設　インドネシア語で発信　フジスタッフ・インドネシア

　留学支援事業を展開するフジスタッフ・インドネシアはこのほど、インドネシア語の日本留学サイト「ブラジャル・ディ・ジュパン」を開設した。サイトは口コミで評判になり、開催する留学セミナーも好評だ。同社の吉渡剛副社長は「一人でも多くの留学生を送りたい」と意欲を示す。

　サイト情報は全てインドネシア語で、日本の８大学（早稲田大、京都大など）や日本語学校の情報、日本留学手続きの方法を一から知ることが可能だ。ホームページとＳＮＳのフェイスブックやツイッターのアカウントを連動させ最新の奨学金や学部情報も提供している。　
　これまで日本の留学情報はインドネシア語で入手することは難しかった。さらに学費の支払い方法や、ビザの手続きの面倒さで留学先を他国に変更する希望者も少なくなかった。同サイトを利用するヘンディさん（１８）は現在、日本と米国への留学を検討中だが、「このサイトを知って日本の大学の選択肢が増えた。留学手続きの壁を解決できそうだ」と話す。　
　同社は４月以降、留学セミナーを定期的に開催し、６月に南ジャカルタで開いたセミナーではサイトの告知を見た親子連れ５００人以上が参加した。ブースを出した私大担当者は「インドネシアは有望市場だが、これまで適切な現地パートナーがいなかった」とし、「サイトの情報掲載を通じて留学希望者を獲得したい」と前向きだ。　
　独立行政法人の日本学生支援機構（ＪＡＳＳＯ）によると、昨年のインドネシア人の日本への留学生数は２４１０人。国別では６番目。一方、インドネシア人に人気が高いのはシンガポールや豪州で、日本はまだ認知度が低い。　
　吉渡副社長は「日本への留学生を増やすには民間で後押しする存在が必要だ。希望者にはきめ細やかな支援を提供するので、留学の夢をかなえてほしい」と語る。
　次回のセミナーは８月２３日（土）にジャカルタ、２４日（日）に西ジャワ州バンドンで開催する。　詳細はサイト（ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｂ　ｅｌａｊａｒｄｉｊｅｐａｎｇ．ｃｏ．ｉｄ／ｈｏ　ｍｅ）。　（小塩航大）