「原宿スタイル」に熱狂 北スマトラ大で日本文化祭 メダン総領事館
在メダン日本総領事館と北スマトラ大学(USU)文化学部日本文学科は二十四│二十六日、北スマトラ州メダンの同大で日本文化祭を開催した。日本文化祭は日本とメダンを中心とするインドネシアの市民との相互理解を深めることを目的に毎年開催。今年は三日間で九千人以上が訪れた。
折り紙教室や書道コンテスト、もちつき、寿司のデモンストレーション、日本映画の上映、太鼓演奏などのほか、マンガやコスプレ・コンテスト、「原宿スタイル」と呼ばれるファッションを競うJスタイル・コンテスト、カラオケ大会などポップ・カルチャーのイベントも開催。
メダン各地の高校四十校以上が参加し、日本文化の習熟度が競い合われ、特にコスプレやJスタイル・コンテストでは、会場が立ち見の観衆で埋め尽くされるほどにぎわった。
メダン日本人会は盆踊りと岡山県のうらじゃ踊り、北スラウェシ発祥の大衆ダンスのポチョポチョを、福祉友の会のメンバーが中心となって運営している日本語・文化学校「ミエ学園」は北スマトラの伝統舞踊を取り入れた「よさこいメダン」や「よさこいソーラン」を、在留邦人や地元の高校生、大学生とともに踊った。
西スマトラ州パダンに日本舞踊のサークルを持っている舞踊家の蓮田愛さんも駆け付け、日本舞踊を披露した。
開会式で濱田雄二メダン総領事は、文化を通じた両国関係の強化に意気込みを示し、シャフリル・パサリブ北スマトラ大学長は「日本文化祭は日本とインドネシアの関係強化に資する」と述べ、今後も継続に期待を示した。