独立記念日に棒登り大会 600人、豪華商品目指す アンチョール運営社が主催

 アンチョール公園を運営するアンチョール・タマン・インピアン社は17日、独立記念日に合わせて、北ジャカルタの同公園で第18回パンジャット・ピナン(棒登り)大会を開催、ジャカルタ各地から約600人の市民が参加した。
 当日はジャカルタ特別州のファウジ・ボウォ州知事が来場。「全力を尽くして頑張って。レバラン(断食明け大祭)を一緒に祝いましょう」と参加者にエールを送った。
 海沿いの会場には、67年目の独立記念日に合わせ、長さ10メートルほどの棒が67本立てられ、てっぺんにある竹と木で円形に組まれた枠には、鍋やバケツ、給水器、自転車など、大小さまざまな商品がくくりつけられた。
 開始10分前、4人1組の参加者は入念に自分たちの登る木を確認し、登りにくくするために、木に塗られた油をTシャツで落とす人も。州知事が開始の合図を切ると、参加者は一斉にてっぺんを目指した。
 下から順に肩車を組み、一番上の人が商品に手を伸ばす。油に悪戦苦闘しながらも、必死で木にしがみついた。てっぺんに到達し、インドネシア国旗「メラプティ」を振ると、観客からは拍手が送られた。上にたどり着くと、小さな商品はそのまま地上に落とす。ロープを使い、器用に自転車を降ろしていく参加者もいた。
 中にはてっぺんへ到達できないため、はしごを使って、ずるをしようというグループもあった。係員から注意を受けたトミーさん(32)は「1年で1回のお祭り。絶対に商品が欲しかった」と語った。
 開始から1時間が経過しても、てっぺんにたどり着かないチームも見られた。油で足を滑らせて、地面に体を強打。苦痛の表情を浮かべる人もおり、観客からは「スマンガット(頑張って)」と声が掛けられた。最後に参加者はメラプティを掲げ、商品を獲得できた喜びを分かち合った。(小塩航大、写真も)

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