二輪1万5000台を輸送へ 帰省ラッシュ対策続々 運輸省など
月末に見込まれる断食月明け大祭(レバラン)休暇を控え、中央政府はオートバイの無料輸送の準備や主要道路の補修を進めるなど、帰省ラッシュに伴う混乱回避に躍起になっている。
運輸省によると、今年の帰省ラッシュでは、前年同期比約7%増の2780万人が都会地から地方に移動するとみられる。このうち、オートバイ利用者は同4.3%増の237万人に上る。毎年多発する交通事故を減らそうと同省は今年、道路、鉄道、船でオートバイ1万5千台以上を無料輸送する計画で、予約を受け付けている。
鉄道輸送は国鉄と協力し、中部ジャワ州スマランや西ジャワ州チルボン行きで、合計6300台のオートバイと6千人を輸送する。道路交通では、ジョクジャカルタやソロ(中部ジャワ州)、マゲラン(同)、タシクマラヤ(西ジャワ州)など9路線でエアコン付きバス96台とトラック48台を運行する。オートバイ2400台と4800人を輸送する。昨年の1700台3500人から輸送能力を強化した。
北ジャカルタのタンジュンプリオクからは24と26の両日、タンジュンウマス(中部ジャワ州)、パンジャン(ランプン州)行きの船2隻を運航し、6千台1万2千人を運ぶ。トゥガル(中部ジャワ)州便を23と25日に、チレゴン(西ジャワ州)便を24日と26日に運航する。船の収容の能力は1500台3千人。
連休明けに地方から首都圏に引き返す人を対象にした無料交通の提供を計画しており、今後詳細を詰める。
多くの帰省客が利用するジャワ島内の道路は年初の大雨で損傷したが、修復工事も進んでいる。公共事業省によると、ジャワ島北岸道など主要道路は往来可能という。う回路となる周辺道路で修復の遅れている箇所も急ピッチで工事を進める。(道下健弘)