日用品の第2工場竣工 洗剤、紙おむつの供給倍に カラワンで花王インドネシア

 花王の現地法人で、衣料用洗剤や紙おむつなどを生産している花王インドネシア(小池道生社長)は19日、西ジャワ州のカラワン工業団地(KIIC)で建設を進めていた第2工場の竣工式を行った。既存の第1工場(同州ブカシ県チカラン)と合わせてさらなる生産体制の強化を図り、増え続けるインドネシア国内の日用品需要に対応する。
 同国の急速な経済発展に伴う家庭用製品の需要拡大を見込み、2012年10月に着工。現在稼働中のチカラン工場はフル稼働に近い状態で、現有敷地では将来の規模拡大に限界があることから、生産拠点の追加を決めた。
 竣工した第2工場は敷地面積約14万平方メートルで、総工費として約100億円を投資した。主な生産品目は衣料用洗剤「アタック」とベビー用紙おむつ「メリーズ」の2つ。紙おむつはインドネシア国内で初の現地生産となる。ターゲットを中間層に広げ、インドネシア人の体質や生活様式に合わせた新商品開発にも取り組む。
 現在の従業員数は約千人で、フル稼働までに約700人をさらに雇用する方針。第1、2の両工場を合わせ、生産量の倍増を目指す。
 竣工式は工場内の一区画を利用して行われ、同社と取引のある卸売業者や施工関係者ら約400人が出席した。式典で花王の澤田道隆社長は「インドネシアはグローバルな成長を目指す花王にとって最も重要な市場の一つ。まずは国内での生産体制強化を確立し、将来的には国外に製品を送り出す拠点としての役割も果たしていく」とあいさつし、第2工場の稼動に期待を込めた。
 オープニングセレモニーでは工場正面入り口で植樹が行われたほか、式典会場内のステージでダンスやテープカットなどのパフォーマンスもあり、招待客を楽しませた。(新谷敏章、写真も)

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