日本観光の情報発信 インドネシア語版開設 「MATCHA」
日本を訪れる外国人観光客に向け、レストランやショッピング、各地の見どころなどの情報を提供するウェブメディア「MATCHA(マッチャ)」のインドネシア語版(http://mcha−id.com/)がこのほど開設された。スラバヤ在住の邦人主婦や日本在住の留学生などが翻訳に参加し、急増するインドネシア人観光客に最新情報を伝える。
インドネシア語は日本語、英語、中国語(繁体字、簡字体)、韓国語、送り仮名付きの日本語に続く7言語目。世界で中国に次ぐ日本語学習者数や親日国であることを重視した。情報を多言語で発信し、通常の観光ガイドや口コミサイトを超えるメディアを目指す。
日本語版は「フード」「ショップ」「スポット」「ハウトゥー」「オタク」と五つのカテゴリーに分類。
最近の秋葉原の様子や伝統工芸を体験できる場所、浅草の雑貨店、神田万世橋の歴史など、観光する際に役立つ情報を入手。50人のライターが取材したブログや写真、動画を満載し、これをインドネシア語に訳していく。
翻訳を担当するのはスラバヤに住む専業主婦や、スラバヤ日本人学校卒業生で現在日本の大学で学ぶ学生など8人。インドネシア語版を企画したのは日イ両国でビジネスを展開するバスメレ河野力樹さん(25)だ。日本各地に埋もれている魅力を引き出し、日本に関心を持つ世界各国の外国人に紹介しようと意気込む創設者青木優さん(24)の「熱量」に魅せられたという。
日本語・英語版の開設は今年2月。企業や政府の間でもサイトの認知度は高まりつつあり、きゃりーぱみゅぱみゅさんをプロデュースするイベント会社や堀江貴文氏から声がかかっているという。年内にはタイ語とスペイン語の開設も予定し、活動の幅を広げていく予定だ。(月岡亜梨沙)