闘争、ゴルカル 連合交渉 伝統市場で電撃会見
闘争民主党(PDIP)のジョコウィ大統領候補は13日夕、ゴルカル党のバクリー大統領候補(党首)と会見し、連合交渉をしていることを明らかにした。
会見場所はジョコウィ氏の視察先、中央ジャカルタ・ジョハルバルのグンブロン伝統市場。ジョコウィ氏は記者団に対し「伝統市場でバクリー氏と会うのは、ここにわれわれ庶民の経済があるからだ」と話した。バクリー氏は「連合の話し合いがうまくいき、連合したときは、ジョコウィ氏が大統領であることを支持する」と話した。
得票率が首位と2位の連合になれば、ジョコウィ陣営は闘争18.95%、ゴルカル党14.75%、民族覚醒党(PKB)9.4%、ナスデム6.72%の合計49.46%まで膨らみ、全560議席中282議席(推計)でわずかに過半数を上回る。国会が紛糾した際、採決で決着を付けられ、政権が安定する。
交渉の鍵はバクリー氏がどこまで譲歩するか。自身が大統領候補を降りた場合でも、ゴルカル党は副大統領候補としてカラ前副大統領という選択肢も持つ。カラ氏はジョコウィ氏と異なるジャワ島外の出身で政治手腕を評価され、最有力とみられている。さらにジョコウィ氏の「大臣職を分け合わない」とする態度を容認するかどうか。
ただ、バクリー氏をめぐる状況が深刻さを増し、決断が迫られるのも確かだ。ゴルカル党が近く開催する全国会議が「バクリー降ろし」の場になりかねない状況。しかも5日にプラボウォ氏の私邸を電撃訪問し連合交渉したが破談した。プラボウォ氏はゴルカル党なしの連合をつくっている。
以降、バクリー氏は、メガワティPDIP党首、ユドヨノ民主党首にも会談を申し入れた。
、ユドヨノ氏には断られ、メガワティ氏とは会ったとみられている。(吉田拓史)