国際社会に生きる「太陽の子」 バンドン日本人学校 開校30周年

 バンドン日本人学校(BJS、佐藤邦壽校長)はこのほど開校30周年式典を開いた。同校は1984年に開校。教育目標「太陽の子・バンドンの子(明るい心・がんばる力)」の下、標高800メートルを超える自然豊かな地で数多くの児童・生徒が学んできた。
 式典には幼稚部5人、小学部12人、中学部4人が30年の節目を祝った。来賓として在インドネシア日本大使館の河内俊夫領事部長、平川征二郎BJS学校運営委員長、高森健彰BJC会長、詫間義久PTA会長、校舎オーナーの家族からレナさん、アゼィさん、アトゥンさんの3人と、近隣校のスティアブディ小学校のママン氏が出席した。
 記念講演に登壇した高森氏は「インドネシアよもやま話」と題し、インドネシアの人口や島の数から両国間のつながりの大切さまで、多岐にわたって話をした。幼稚部の園児にとっては難しい部分もあったが、高森氏の身振り手振りを交えた語りかけに引き込まれていた。式後には紅白まんじゅうが配布され、今後は記念植樹などを予定している。
 同校の特色ある教育として、国際交流を育むために、インドネシア語を小学部3年から中学部全学年で週1回、英会話を小中学部で週に1回実施。机上の勉強だけでなく、近隣校とも毎年交流があり、実際に語学を使う機会が設けられている。来月には生徒3人が転出し、設立時の23人を下回って全校生徒数が18人になる予定。小規模ゆえの家族的で、自立性を育む教育環境を重視している。(月岡亜梨沙)

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