イ高校生、山梨を満喫 イルファン選手と面会 教育旅行で33人訪日
若年層の交流拡大や国際相互理解を目的に山梨県が取り組む「訪日教育旅行」の一環で、インドネシアのアルアズハル第3高校の生徒33人が14、15日に山梨県を訪れた。生徒らは山梨学院高校の生徒との交流会やサッカーJリーグ・ヴァンフォーレ甲府のイルファン・バフディム選手との面会を通し、日本と山梨の魅力に触れた。
14日午前には海外留学生を多く受け入れてきた大善寺を訪れ、提灯作りを体験。日本語で名前を書くことに挑戦したり、好きなサッカーチームのロゴを書いたり、それぞれ提灯作りに没頭した。また生徒らは境内の仏像や梅、桜の花などに興味を持った様子だった。
午後にはイルファン選手がサプライズで登場。「日本はとてもいい国。ぜひ多くのインドネシア人に日本へ来て学んでほしい」とスピーチをした。
15日には日イの生徒同士で交流会を開き、英語を使って会話を楽しんだ。言葉や文化の壁はなく、連絡先を交換し再会を誓い合った生徒もいた。
同県観光部国際交流課の担当は「今回の訪日教育旅行は初めての受け入れだったが、インドネシアの高校生たちは非常に優秀で何も問題は起きなかった。今後さらにインドネシアとの交流を深めていけたら」と話した。
昨年10月には同県の横内正明知事が来イし、国営ガルーダ航空やインドネシアの大学間と協定を締結。観光や学術、文化面での交流活発化を図っている。今回はインドネシアの旅行会社とアルアズハル第3高校から声がかかり、実現に至った。
山梨学院高校には現在オーストラリアへの海外研修プログラムがあるが、それに加え、インドネシアとの交流プログラムも組んでいく予定という。(月岡亜梨沙)