新興国中1位に ジャカルタの影響大きく
米経営コンサルティングのATカーニーはこのほど、全世界への影響力が大きい新興国の都市に順位付ける「新興国アウトルック(ECO)」の2014年度版を発表した。新興国34都市中ジャカルタが1位となり、影響力の伸びが期待される結果となった。
ECOではビジネス活動や人的資源、革新性の3分野10項目で調査。ジャカルタは海外投資の増加や、若年労働力などが評価された。フィリピンのマニラ、エチオピアのアディス・アベバが続いた。ジャカルタの今後の課題として、ATカーニー・アジア太平洋のジョン・カルツ代表は保健や教育など社会保障サービスが富裕層と貧困層で大きく格差がある現状や、他地域に比べインフラ整備の遅れを解決しなければならないとした。
調査では全世界84カ国のビジネス活動や人的資源、情報流通、文化的経験、政治関与の5分野、項目を数値化し、大都市の全世界への影響力を評価する「グローバル・シティ・インデックス(GCI)」も同時に発表。ニューヨークが1位、ロンドンは2位、東京は4位だった。ジャカルタは新興国の中でトップの51位で2012年の調査から3位順位を上げた。