燃油サーチャージ導入 国内線で運賃値上げ
運輸省は26日、各航空会社に国内線のエコノミークラスに燃料価格に応じて運賃を上乗せする「燃油サーチャージ運賃制度」を導入する運輸大臣令(2014年第2号)を発令した。島嶼国家を支える航空運賃の上昇による国民生活への影響は確実だ。
導入された同運賃はジェット機(飛行距離664キロまで)の場合は6万ルピア、プロペラ機(同348キロまで)は5万ルピア。飛行距離が伸びるごとに加算されていく仕組みだ。
これによりジャカルタ〜スラバヤ間(664キロ)の同運賃は6万7千ルピア、同〜メダン間(1404キロ)は12万2千ルピア、同〜ジャヤプラ間(3785キロ)は35万9千ルピアに設定された。プロペラ機の同運賃はジャカルタ〜プカンバル間(920キロ)が12万4千ルピアとなった。
燃油サーチャージ運賃は3カ月ごとに検討していくとし、運輸省の担当者は「対ドルのルピア為替や燃料価格の推移を見ながら航空会社と値上げなどについて協議する」と話した。ルピア安などで燃料価格が高騰し、路線維持には必要な措置だったという見方もある。