首都各地で冠水 目抜き通りや省庁も
4日未明〜5日朝にかけて降った豪雨で、首都圏各地で冠水被害が相次いだ。ジャカルタ特別州災害対策局(BPBD)によると5日、州内21町が冠水し、1万6135人が避難した。
中央ジャカルタでは大統領宮殿周辺のメダンムルデカ・バラット通りなどが約30センチ冠水。通り沿いの公共福祉担当調整相事務所や憲法裁判所など一帯の政府機関が被害に遭った。エンジンに水が入り、動かなくなるオートバイが続出し、渋滞で1時間にわたり多くの車が立ち往生したが、午後1時ごろまでに水は引いた。
北ジャカルタのスントゥルやクラパガディン周辺も約30〜40センチメートルの洪水を記録した。警視庁交通局は首都高速道の東ジャカルタ・チャワン〜北ジャカルタ・タンジュンプリオク間をオートバイに開放し、冠水した中央ジャカルタ・チュンパカプティ・ラヤ通りや東ジャカルタのパンジャイタン通りなどから迂回させた。
西ジャカルタ・ラワブアヤの住民はプサングラハン川の氾濫のため、トランスジャカルタのジュンバタン・バル停留場に避難した。住民のスパルランさん(48)は「洪水で避難するのは5年に一度程度だったのに、今では毎年だ」と嘆いた。