首都、スラウェシで17人 集落孤立の地域も 洪水死者
ジャカルタ特別州災害対策局(BPBD)は16日、12〜15日までに州内の洪水で、死者が4人になったと明らかにした。
南ジャカルタではビンタロで27歳の男性が溝に落ちて溺死、西ジャカルタでは5歳の女児が転倒して側溝に落ち、流され死亡した。東ジャカルタではビダラチナの76歳の男性とカンプンムラユの35歳の男性が、冠水のため病院に行くことができずに病死した。
同局によると、13日の時点で2761人が20カ所の避難所で暮らしている。
北スラウェシ州では13人の死亡が確認された。2人が行方不明、約4万人が避難生活を送っている。マナド周辺にある四つの河川の水かさが増し、住宅や車が流された。
同州内のマナド市や北ミナハサ、トモホンなど六つの地域で洪水が起き、マナドでは5人、トモホンは5人、ミナハサでは3人の死亡が確認されている。またミナハサの三つの村では地滑りが起き、約千人の住民が孤立した。
北スラウェシ州災害対策局は、今回の豪雨についてフィリピン南部とオーストラリア北部の二カ所で発達した低気圧が原因の一つとみている。
マナドでは2000年の洪水で22人が死亡、13年には17人が死亡している。
ユドヨノ大統領は16日、閣議で洪水対策を協議。サリム・スガフ社会相は被災者向けに40億〜50億ルピアの予算を計上すると明らかにした。8割がゴムボートやテントなどの支援物資に使われる。