教室が「歌の世界」に 日ごろの成果、力作並ぶ JJS幼稚部で作品展
ジャカルタ日本人学校幼稚部(JJS・TK、吉野恵理子園長)は23日、バンテン州南タンゲラン市の校舎で、作品展「ようこそ、うたの世界へ」を開いた。クラスごとに歌を決め、それぞれの教室をその歌に合わせた世界に作り上げた。
9月末の運動会のあとから準備を進めてきた作品展。教室は、年長が「いっしゅうかんのうた」「とんでいったバナナ」「森のくまさん」、年少が「おばけなんてないさ」「そうだったらいいのにな」「さんぽ」の歌をそれぞれに体現し、元気に歩いている自分を表した人形やロシアの伝統人形マトリョーシカなど、子どもたちが力を合わせて作った力作で埋め尽くされた。
学年共通作品では、年長が描いたワヤン(影絵芝居)の絵、年少が紙粘土や布などを使って作った雪だるまが飾られ、子どもの作品の前で記念撮影する家族が目立った。
体育館には、「思い出のアルバム」をテーマに、「なつまつりのおもいで」「タマンミニえんそく」などの絵画が並んだ。紙を切り貼りして作った「たけのこ」「じゅうごや」などの作品もあり、園児たちの成長の様子がうかがえた。
大人気だったのは版画コーナー。親と子が一緒になって、切り取った厚紙を台紙に貼り付けて、来年のえとのうまや、ピカチューなどの人気キャラを作ると、インクを塗って版画を仕上げていった。
園舎前の中学部グラウンドでは、園が配布した材料
を組み立てた手作りの凧を揚げる家族も。各教室を回るなぞなぞスタンプラリーもあり、園児の兄弟も一緒になって楽しんだ。
りす組の園児の父親(41)は「子どもの作品を見て、普段幼稚園でしていることがよく分かった」と話した。(上野太郎、写真も)