JJCが部活動紹介 親子見学のために工夫 JJSで個人部会フェス
部活動への参加を呼び掛けるジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)の「個人部会フェスティバル」が9日、バンテン州南タンゲラン市のジャカルタ日本人学校(JJS)であった。16の部が活動を紹介、親子で見学する邦人の姿が見られた。
女声コーラス部「コール・ムティアラ」の合唱が校舎に響いた。人気アニメ映画「天空の城ラピュタ」の主題歌「君をのせて」などを歌った。グラウンドや体育館で、スポーツの部は体験練習会、文化系の部はゲームを開くなどした。
各ブースでスタンプを集める企画があるなど、見学を楽しむことのできる工夫が凝らされた。会社員の今井将則さん(40)は来年小学生になる長男、健太郎君(6)の学校見学を兼ね来場。「子どもが楽しむことのできるイベントだ」と話した。
ソフトボール・リトルリーグ部の投球スピード測定で、我妻祥汰君(8)は母の好美さん(44)に付き添われ、部員らの速球に目を輝かせた。好美さんは「適当な時間が見つかれば、部活動に参加してみたい」と話した。
この日、JJSの第1会議室ではインドネシアの文化や宗教を知るための講座も開かれた。ジャカルタ近郊でウォーキングを通じ、自然に触れる「歩く会」などが活動を紹介した。
個人部会フェスティバルについて、鈴木剛・個人部会長は「インドネシアではストレスや困りごとが多い。年齢などにかかわらず、邦人同士がつながりを強めるきっかけになってほしい」と話した。
JJCによると先月25日時点で、3437人が個人部会に所属。同31日時点で、法人部会に538社が加入している。インドネシアの経済成長による企業進出で、両部会の会員数は増加している。(上松亮介、写真も)
◇個人部会フェスティバル
2005年、邦人のジャカルタ生活の充実を支援しようと、趣味を見つける場として開始。十数のスポーツ、文化系の部が活動を紹介してきた。今年で8回目。