高齢男性が死亡 犠牲祭の肉配布で混乱 イスティクラル・モスク
ムスリムの伝統行事「犠牲祭(イドゥル・アドゥハ)」を迎えた16日午前5時ごろ、中央ジャカルタのイスティクラル・モスクで、牛肉配布の列に並んでいたスティオさん(74)が死亡し、市民11人がけがをするなど混乱があった。
モスクでは肉配布時の混乱を避けるため引換券4千枚を事前に配ったが、同日早朝から45頭分の牛肉を求め、6千人以上のムスリムが殺到。配置された警察官600人が整列させたが、人が押し寄せ、列が乱れたという。ジョコウィ知事は「肉の配布方法を見直す」と話した。
スティオさんは列に並んでいた時、持病の高血圧症で倒れ、殺到した人々に踏まれて死亡したとみられる。スティオさんの娘のユリさん(27)は地元メディアに「もう高齢だから行かなくていいと父に言ったのに」と悔やんだ。