日系工場を初視察 ジョコウィ氏、パナソニックに 「集合住宅にソーラーを」
ジャカルタ特別州のジョコウィ知事が8日、東ジャカルタ・ラヤ・ボゴール通りのパナソニック・マニュファクチャリング・インドネシア(PMI)の工場を視察した。
昨年10月の就任から初めて日系企業の工場視察。中部ジャワ州ソロの実業家だった時代から、インドネシア商工会議所(カディン)を通じてパナソニックの地元パートナーであるラフマット・ゴーベル氏と親交があり、先月のジャカルタ日本祭り(JJM)の閉会式の際、「きれいで環境に優しい街作り」を目指すジョコウィ知事から、電力消費量や温室効果ガスの削減に向けた工場での実際の取り組みを参考にしたいとして視察の申し出があったという。
ヘル・サントソ同社副社長がインドネシアにおけるパナソニックグループの事業内容のほか、労使関係構築や環境に配慮した企業活動の取り組みなどについて説明。ジョコウィ知事はゴーベル氏、菅沼一郎PMI社長らの案内で、製造現場のほか、排水システムや太陽光発電システムを備えたモデルハウスなどを見て回った。
「工場内は非常にきれいで、人材の質や勤労意欲が高いのは見て分かった」とジョコウィ知事。「ソーラーパネルで電力をまかない、照明に発光ダイオード(LED)に使用するなど電力消費を最小限に抑えた未来の住宅に興味を持った」と述べ、地元記者団の質問に対し、「来年には(州が進める)すべての集合住宅にソーラーパネルを設置したい」と意欲を見せた。(上野太郎、写真も)