きょうミス・ワールド選出 会場周辺で警備強化 バリ州ヌサドゥア
バリ州ヌサドゥアで開催中のミスコンテスト「ミス・ワールド」世界大会が28日、最終選考を迎える。世界百数十カ国への生中継が予定され、国内外のメディアが注目する一方、警察当局はイスラム強硬派団体の抗議などを警戒し、会場周辺の警備を強化している。
最終選考は午後6時半(西部インドネシア時間)から、バリ・ヌサドゥア・コンベンション・センター(BNDCC)で実施される。BNDCCでは10月初旬にアジア太平洋経済協力会議(APEC)も開かれる。
大会のインドネシア側主催者は26日、最終選考ではマルク、ジャワ、バリなどインドネシア各地の文化要素を組み合わせた舞踊を参加者が披露し、各地特産の布地を使用した服も着用されると説明。「インドネシアの文化を存分に盛り込んだ催しになる」と話している。
最終選考のバリ開催決定後も各地で続くイスラム強硬派団体のイスラム擁護戦線(FPI)の抗議活動を受け、警察当局は会場の警備に700人を動員。バリ州市民のプチャラン(自警団)も警備に加わるという。
当初、西ジャワ州ボゴールの多目的施設「スントゥール・インターナショナル・コンベンション・センター」での開催を予定していたが、イスラム強硬派団体の抗議を受け、政府は9月初旬、バリへの変更を決定した。