台数増で中堅を追撃 タクシー チパガンティ 上場で資金調達 同業2社を買収
タクシーと車のレンタルなどを手がけるチパガンティ・チトラ・グラハは、同業2社を買収し、タクシーの車両数を275台増やす計画を明らかにした。今年末にはグループで100台を新規購入し、全国で947台を運行する予定。中堅のプトラやガムヤを追いかける。英字紙ジャカルタ・ポストが報じた。
チパガンティグループは18日、パンドゥ・プルサダ・サラナムクティとアンディカ・セメスタの株式を99・9%取得した。
チパガンティは6月、インドネシア証券取引所に上場し、7月9日から取引を開始。680億ルピアを市場から調達した。
さらに、CIMBニアガ銀から2500億ルピアを事業拡大の資金として借り入れた。
同グループは観光バス運営などを手がけてきたが、2010年、タクシー業に参入した。参入開始時点の保有台数は200台。現在、ジャカルタで100台、西ジャワ州バンドンで172台、東ジャワ州スラバヤで300台の車両を保有している。
時期は未定としながらも、マレーシアやシンガポールなど海外への進出について意欲をみせている。
国内のタクシー業界はバスや鉄道網の未整備を背景に活況が続いており、各社とも地方展開するなど事業拡大を図っている。