東京都心でインドネシアフェス　六本木ヒルズで開催　２日間で２万人来場

　在日インドネシア大使館は２１、２２の両日、東京都の六本木ヒルズで「インドネシア・フェスティバル２０１３」を開催した。日イ国交樹立５５周年の節目を迎え、２日間で昨年より９千人多い２万人が来場。インドネシア好きの日本人や在日インドネシア人などが詰めかけ、都心に「リトル・インドネシア」が出現した。
　華やかなオープニングパレードで開幕。マルクなど各地の伝統舞踊をはじめ、日本人バリ舞踊家長谷川亜美さんが結成したバリ・ダンスグループ「バスンハリ」などが踊りを披露し、六本木の高層ビル群の間で多彩なインドネシア文化を紹介した。
　インドネシアからも人気歌手が駆け付けた。歌手マイク・モヘデさんや、ロックバンド「チョクラット」元ボーカルのキカンさんらが出演。アイドルグループ、ＪＫＴ４８のメンバー３人が８月に発売した「恋するフォーチュンクッキー」を歌い上げた。
　会場には大使館や企業、団体のブースが設置された。大使館や東京のインドネシア料理店などがナシゴレンなど代表的なインドネシア料理を振る舞った。８月に「インドネシア・パレード」を実施した宮城県気仙沼市の商工会議所青年部は、東日本大震災の津波被害が大きかった同市を訪問したユドヨノ大統領の写真パネルやバロン（獅子舞）、オンデルオンデル（厄除け人形）を展示。震災がきっかけで生まれた両国の市民交流を紹介した。

■５５周年で特集紙面
　地元紙コンパスは２３日付１面トップ記事や別刷紙面で、同フェスティバルやジャカルタジャパン祭り（ＪＪＭ）などの交流イベントと、日イ５５周年を関連付けた特集を掲載した。
　ガムランなどを学ぶ「インドネシア・ファン」の日本人とインドネシア人の家族ぐるみの交流、日本の１０分の１の待遇で西スマトラの大学で日本語を教える日本人などを紹介。ＪＫＴ４８やジャカルタお掃除クラブなどの活動を挙げ、両国の関係が他分野で深まっていると伝えた。