「世界水準の観光地に」 大統領がアピール 国際海洋博セイル・コモド
7月から東ヌサトゥンガラ州で開催されている国際海洋博「セイル・コモド2013」の記念式典が14日、同州西マンガライ県のコモド島ラブアン・バジョで開かれた。地元メディアが報じた。
白砂が広がる同島ペデ海岸で開かれた式典には、ユドヨノ大統領や閣僚、25カ国の大使などが出席した。大統領は、バリ島などに続く世界水準の観光地として、コモド島の観光開発を進めていく方針を表明。「コモドオオトカゲはインドネシアにしか生息していない」とユニークな観光資源があることを強調した。
コモド島は体長3メートルにもなるコモドオオトカゲが生息する島として知られる。世界自然遺産に指定され、2011年には「新世界七不思議」に認定された。近年、同島や周辺の島を訪れる外国人観光客が増加しているが、インフラ整備の遅れも指摘されている。
海洋博では7月以降、約1カ月半にわたり州各地でヨットレースや釣り大会、文化体験ツアーなどが開かれた。ラブアン・バジョでの催しは3日から始まり、土産を集めた展覧会などが開かれている。軍艦を含む21隻の政府船と17カ国の117の帆船などが海上を走った。
インドネシアは09年から国際海洋博を毎年開催し、島しょ地域の観光を振興している。北スラウェシ州のブナケン島に始まり、マルク州のバンダ諸島、東南スラウェシのワカトビとバンカ・ブリトゥン州ブリトゥン島、昨年は北マルク州モロタイ島で実施された。