早くも大統領選予想 バクリーvsプラボウォ? 過去の疑惑に厳しい見方も
二〇一四年の大統領選挙まであと三年を切ったばかりだが、早くも各調査機関による大統領候補の支持率調査が相次いでいる。調査結果によると、三選が禁止されているユドヨノ大統領、大統領選で二連敗し、再出馬すべきでないとの声が党内外から上がっているメガワティ前大統領(闘争民主党党首)を除くと、ゴルカル党のアブリザル・バクリー党首とプラボウォ・スビアント元陸軍戦略予備軍(コストラッド)司令官(グリンドラ党創設者)が争う構図となっている。
民間調査機関リフォーム・インスティテュートが九月十二―二十四日に行った調査によると、大統領候補の支持率で一三・五八%のバクリー氏が一位、プラボウォ氏が八・四六%で二位、ユスフ・カラ前副大統領が七・〇六%で三位、ヒダヤット・ヌルワヒッド前国民協議会(MPR)議長が五・一七%で四位、アニ・ユドヨノ大統領夫人が四・一三%で五位だった。
スグン・スルヤディ・シンディケイテッド(SSS)の支持率調査では、プラボウォ氏が一位、マーフッド憲法裁長官が二位、スリ・ムルヤニ前蔵相が三位、バクリー氏が四位。インドネシアの声ネットワーク(JSI)の調査では、メガワティ氏がトップで、二位がプラボウォ氏、三位がバクリー氏だった。
一方、資金力と政治基盤の厚さで現時点で支持率調査のトップを走るバクリー、プラボウォ両氏だが、バクリー氏は東ジャワ州シドアルジョ県の泥噴出や脱税疑惑、プラボウォ氏はスハルト政権末期の人権侵害問題を抱えており、大統領選が近付けば評価が厳しくなるとの見方も示されている。
インドネシア大の政治評論家、アンドリノフ・チャニアゴ氏は、ゴルカル党幹部が大統領選に擁立すべきと公言しているバクリー氏について、「(党内の支持だけでなく)国民に希望を実現することができると証明する必要がある」と主張した。