マンガブサールで爆発 地下の電線から出火 4人負傷
21日午後8時過ぎから22日未明にかけ、西ジャカルタのマンガブサール・ラヤ通り沿いの路肩に埋められた電線が4カ所で計6回爆発し、 4人が負傷、車とオートバイ各1台が損壊した。歓楽街の同地区は約4時間停電し、付近で大渋滞が発生した。爆発の原因は電線交換工事で老朽化した線からの出火とみられる。
爆発したのは、マンガブサール・ラヤ通り沿い約300メートルにわたる路肩の地中約20センチに埋められた直径約10センチの電線。マンガブサール駅近くのホテル・アスティカ前や、商業地区ロカサリ入口の向かいにあるオアシス・スパやウタマ・ビリヤード前、マンガブサール7通りとの三差路の計4カ所で、ホテルとスパの前ではそれぞれ2回の爆発があった。
日本人客も多いオアシス・スパの従業員によると、ホテルの爆発後、同地区一帯が停電になったため、客はすぐに退出し、被害はなかった。スパとビリヤード場前の路上には多数のオートバイが駐車し、爆発現場にいたオジェック(バイクタクシー)運転手2人が負傷した。
スパに隣接する食堂のアシアさん(43)は「店の3メートル前で突然、爆発音とともに屋根ぐらいの高さまで火が噴き出した」と話す。風で火は大通りに向かってあおられ、店や客への被害はなかった。爆発で路肩のアスファルトがめくれ上がった。
ホテル前にいたブンクル市議会のハイダル・サイト議員は顔にやけどし、フサダ病院へ搬送された。爆発後、マンガブサール周辺のガジャマダ、ハヤムウルック、グヌン・サハリ各通りでは渋滞が発生し、1時間以上、立ち往生する車が相次いだ。
22日、現場を訪れたダフラン・イスカン国営企業担当国務相は、国営電力PLNが進めている電線の交換工事で、老朽化した電線から出火し、爆発を引き起こしたと説明。広域に被害が拡大しないように同地区の電力供給を一時停止したと述べた。(配島克彦、写真も)