5年内に10病院建設 収益10%引き上げ狙う チプトラグループ ホテルも4カ所新設
大手不動産開発のチプトラ・グループは今後5年以内に既存のバンテン州タンゲランの病院に加え、10カ所の病院を新設する。5年後の全病院開業を目指し1年に1、2カ所のペースで建設。病院1カ所につき約1兆5千億ルピアを投じ、グループ全体の収益の10%引き上げを狙う。地元メディアが報じた。
グループ会社チプトラ・デベロップメント(CTRA)のトゥルス・サントソ取締役によると、CTRAは2カ所目となる病院を今年後半、同社が西ジャカルタで開発した住宅地チトラガーデンシティ内で建設を始めるという。建設期間は1年半を見込む。
新設する病院は最低100のベッド数を用意する計画だという。最初の病院は昨年にタンゲランの住宅地チトラ・ラヤに開設した。
今年の上半期、CTRAの売上は前年同期比で87・8%増の2兆4千億ルピア、純利益は同約2・5倍増の6695億ルピアを記録した。
CTRAは病院のほか、ゴワ(南スラウェシ州)、チレゴン(バンテン州)、プカロンガン(中部ジャワ州)、バリックパパン(東カリマンタン州)、チルボン(西ジャワ州)、バタム(リアウ諸島州)の6カ所に大型居住区建設を計画している。
■子会社も積極投資
CTRAは、グループ会社で不動産開発のチプトラプロパティ(CTRP)の株式を56・25%保有。CTRPはホテルやショッピングモール、オフィスビルを集めたスーパーブロックのチプトラワールド2(南ジャカルタ・クニンガン)に隣接する富裕層向けアパートメントの販売に注力している。
CTRPも今年末から来年初めにかけて四つのホテルの建設を計画している。
チプトラ・グループはチプトラワールド2を完成させるために、上半期中に割り当てた8千億ルピアの予算の半分近くを費やしたという。チプトラ・グループは今年の全予算として2兆ルピアを計上している。
同取締役は「残りの1兆2千億ルピアはチプトラワールド2の追加予算と、チプトラワールド1、病院とホテルの建設に費やされる」と話した。