警察官、撃たれ死亡 イスラム過激派の犯行か 通勤途中の路上で バンテン州南タンゲラン
バンテン州南タンゲラン市のオティスタ通りで7日午前5時ごろ、通勤中の男性警察官(50)が二輪車で走行中に2人組に銃で後頭部を撃たれ、死亡した。先月にも同様の手口で警察官が射殺されており、国家警察はイスラム過激派の犯行との見方を強め、全国の警察官に注意を促している。
地元メディアによると、男性は同市パムランにある自宅から、制服姿で勤務先の南ジャカルタ・チランダック警察署に向かっているところを、背後から拳銃で撃たれたとみられる。銃弾は右耳付近から入り、頭部を貫通した。先月27日にも南ジャカルタで警察官の男性(53)が二輪車で走行中、2人組に射殺された。国家警察は捜査に対テロ特殊部隊を投入。勤務時間外には制服を着用しないよう警察官に呼び掛けた。
オンライン・メディアのブリタ・サトゥが7日、国家警察関係者の話として伝えたところによると、先月27日の警察官射殺と手口が似ており、南タンゲラン・チレドゥグを拠点に活動するとされる過激派集団の犯行とみられる。集団を率いたとされるアブ・ロバン容疑者は5月、中部ジャワ州クンダルで対テロ特殊部隊に射殺された。同容疑者は中部スラウェシ州ポソの過激派とつながりを持つとみられていた。
昨年にはポソで機動隊員が狙撃されるなど、過激派が近年、警察関係者に狙いを定めているとの見方が強い。先月7日には、ポソの過激派指導者サントソ容疑者=反テロ法違反の容疑で指名手配=とみられる人物が動画共有サイトのユーチューブを通じ、警察への攻撃を過激派に呼び掛けた。