断食月限定 路地裏の菓子売り
ジャカルタ中心部のオフィス街から裏に少し入ったクボンカチャン通りで、一日の断食明けに食べる揚げ物やお菓子が売られていた=写真。
車1台通るのもやっとなほど細いこの道では、ラマダン(断食月)中、毎日午後2時ごろになると、路地の端に木製の長机が設置され、シンコン(キャッサバ)やルンピア(春巻き)などの揚げ物、餅米や小麦粉などから作ったルピスやルンプルといったお菓子がところ狭しと並ぶ。午後3時ごろになると、近くにあるモールから制服姿の女性店員が次々と訪れては、3〜4品を選んで買っていった。
午後6時前の断食明けまではまだ時間があるが、休憩時間を利用して買いに来ているという。モールで働く女性は「普段は食堂で食べるけど、ラマダン中はいつもここの屋台で買ってます」と話した。
本来、屋台の設置は禁止されているが、ラマダン中は取り締まりも緩く、地域住民も黙認しているという。(立命館大学4回生・高口佳菜=インターン)