LPG価格も上昇 燃料値上げで輸送費上昇 「バッソは7000ルピア」市民が悲鳴

 22日実施の補助金付き燃料の値上げに伴い、家庭用プロパンガスボンベ(液化石油ガス=LPG)の価格も上昇している。政府はLPGを値上げしていないが、輸送費上昇などの影響で末端価格は既に引き上げられており、家計への負担増は避けられない。  12キログラム入りガスボンベのガス1本当たりの末端価格は、約7万2千ルピアから8万5千ルピア以上に、3キロボンベは約1万3500ルピアから1万5千ルピア以上へと上昇。国営石油ガスのプルタミナやエネルギー鉱物資源省は、不当に値上げしているガス販売店の摘発を強化している。
 中央ジャカルタでバッソ(肉団子)やミー(麺)などを売るカキリマ(移動式屋台)のスルヤンティさん(51)は、バッソの値段を5千ルピアから7千ルピアに値上げした。「燃料値上げで業者の輸送コストが上昇したため、LPGの値段も上がった。安い料理を提供できなければ客が離れていってしまうが、値上げはやむを得ない」と困惑した様子を見せた。
 主婦のライシャ・ナディフィアさん(27)は1カ月で12キロ入りを2本使用するという。「燃料値上げで食料品やLPGなど全ての生活必需品の価格が上昇している。家庭の負担が大きくなるばかり」と嘆いた。
 LPGの需要は年々高まっており、2012年の12キロ入りガスボンベの販売量は前年比3万トン増の91万8137トン。プルタミナは今年、約2割増となる110万トンの販売を見込む。3キロの販売量は昨年、前年比70万トン増の390万トンで、今年は440万トンに増加すると予測している。
(小塩航大、写真も)

社会 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly