人気は国産車両 中国製車両はやや閑散 モナスのモノレール展
首都ジャカルタの交通渋滞緩和策の一環として、モノレール建設準備が進む中、中央ジャカルタの独立広場で、モノレール展が来月7日まで開かれている。国営企業連合の建設計画で使用予定の国産車両と、別路線でジャカルタ・モノレール(JM)が使用する中国製車両がそれぞれのブースを構え、市民の関心を集めている。
国産車両のブースは、テント型でオープンになっており、関心を引くためか大音量で遊園地のような音楽が流れている。
行き先と時間が表示された電子時刻表が置かれ、改札口を模した入り口から、階段を上るとモノレールの車両に入る。
車体と車内は、インドネシア国旗に合わせた赤と白で統一されている。車内では記念撮影や、操縦席を眺める家族連れなどでにぎわい、常に行列が絶えなかった。係員によると1日3500人ぐらいが来場するという。
一方、中国製車両のブースは黒色のテントで覆われたかまぼこ型で、外からは中が見えない。30人ほどを1グループとして、中に入っていく。会場では、両脇のスクリーンでモノレールの紹介映像が流れている。その先には、モノレールの模型を使った路線図があり、最後に実物の車両を見るという仕掛け。乗ってみると、片方の窓側に走行中の景色のようなものが、プロジェクターで映し出された。
降車すると物販コーナーがあり、JMのロゴが入ったTシャツやキーホルダーが売られているが、買う人はほとんどいなかった。
入ってから出るまで15分ほど。入場するのに時間がかかり、時折あきらめて帰っていく人もいた。
モノレール展は午前10時〜午後9時。来月7日まで。(山本康行、写真も)