「FB有効活用を」 アドウェイズの小倉さん JACセミナー
JACインドネシアがジャカルタで24日に開いた「フェイスブック・マーケティング・セミナー」で、ネット広告代理店アドウェイズ・インドネシア(AI)の小倉広嵩ゼネラル・マネージャーは、「インドネシアではフェイスブック(FB)など交流サイトを使ったマーケティングが有効だ」との見解を示した。
ニールセンの調査によると、インドネシアのインターネット接続人口は約6500万人で5400万人がフェイスブックを利用。それを生かし、BtoC(企業と一般消費者の取り引き)を中心にフェイスブックの自社ページでさまざまな販促・調査が行われている。
小倉氏は、インドネシアで日本の料理番組「アイアンシェフ」のインドネシア語版が放送される際の宣伝でフェイスブックページを立ち上げた時の戦略を紹介。「いきなり日本食を宣伝するのではなく、日本文化や食材の効能を紹介することで拡散された」と語った。例えば、ハロウィンにカボチャ料理の効能を紹介したら「シェア(FB内で情報を共有すること)がシェアを呼んだ」と述べ、まずは消費者の関心を引いてから、商品を売り込むことが重要だと強調した。
AIの高野勇斗社長によるとインドネシアは日本に比べインターネット上のサービスが少なく、その分フェイスブックの存在感は大きく、調査や販促の重要なツールになっている。AIは現在、売り上げの約7割が企業のフェイスブックを通した調査や販促に関するものだという。(堀之内健史、写真も)