出展者急増450社に 建築資材展が開幕 JCCで23日まで
建築資材関連企業が集まる展示会「第11回インドビルドテック」が19日、23日までの5日間の会期で、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンション・センター(JCC)で開幕した。毎年開催されている同展は、国内の建築需要が増加を続ける中、年々出展者が増加。2009年には約130社だったのが11年は300社を超え、今年は前年比42%増となる448社が出展した。外資系は前年の99社からに2倍以上となる225社に増え、インドネシアの住宅業界に対する関心の高さを伺わせた。
インテリアや建築資材などの地場企業のほか、中国企業の出展が目立つ会場では、日本から建材・住宅設備機器業界大手のリクシルなど10社以上が参加。伊藤忠は、インドネシア進出を模索する日本の資材メーカーなど4社を集めて出展した。
倉敷紡績は、施工業者を通じた製品展示を除き、自社としては初めての海外出展。市場調査を兼ね、セラミック系建材のクランセリートなどを展示した。
総合外装メーカーのケイミューは、屋根材をアピール。台湾、韓国、米国のほか、近年はロシアでも事業を展開し、東南アジアではインドネシアに力を入れていくという。大平周一郎海外市場開発部長は「ベトナムは市場が育つまでまだ時間がかかる。タイは商流があまり開かれておらず、参入が難しい」と指摘。地場企業との連携も進めていく方針を示した。
大建工業は住宅用建材の供給販売体制整備のため、昨年にジャカルタ事務所を設立。海外はこれまで、中国事業が主力だったが、今後はインドネシア事業にも注力する。これまで、東ジャワの地場企業からOEM(委託者のブランドでの製品生産)供給を受け、ドアを日本に輸出していたが、国内市場の規模拡大で販売を強化。年内には地場企業との合弁会社設立も計画する。現地での施工法などが課題で、日本から専門家を派遣し、指導することで、自社製品の受け入れ環境を整えているという。