ジャカルタ3位に後退 アホック副知事「問題山積み」 自治体ガバナンス調査
NPO(非営利組織)のパートナーシップ・フォー・ガバナンス・リフォームが13日発表した2012年の全国33州のガバナンス調査で、ジャカルタ特別州は08年調査の首位から3位に順位を下げた。ジョコウィ、アホック正副知事の政策が反映される以前のものだが、行政の効率性などが不十分との指摘が出た。英字紙ジャカルタ・ポストが報じた。
調査の発表が同日州庁舎であり、同NPOはジャカルタについて、市民社会の公正さが比較的他地方よりは確保されており、経済でも効率性が他地域より進んではいるが依然不十分だと指摘した。
ジャカルタ特別州は10点満点中08年から0・17減の6・33ポイント。1位のジョクジャカルタ特別州6・8ポイント、2位の東ジャワ州6・42ポイント。全国平均の5・67ポイントは上回った。ガバナンスの水準は5段階の中間の「十分」という。
同NPOによると、政府、官僚機構、経済社会、市民社会の分野を調査し、州予算、会計検査院(BPK)の会計結果も参照した。評価基準は、グッド・ガバナンス、住民参加、説明責任、透明性、効率性としている。
アホック副知事は州政が課題山積であることを認め、「土地紛争、許認可や建設権の発行のような複雑な問題で苦情を受けている。東ジャワ州を見習わなくてはいけない」と語った。
ジョコウィ、アホック正副知事の就任は12年10月。調査結果は正副知事の政策の効果が出ていない段階のものとみられる。
同NPOのヘリー・ヨガスワラ氏は「地方自治体は、貧困削減事業に割く予算を毎年増やしてほしい」と語った。同NPOはUNDP(国連開発計画)の支援を受け2000年に発足した。