女子中学生が売春斡旋 携帯駆使、路上で勧誘も 東ジャワ州スラバヤ
同級生や姉などの少女約10人の売春を6カ月間にわたりあっせんしていたとして、東ジャワ州スラバヤ市警は8日、女子中学生(15)を市内のホテルで逮捕した。携帯電話を駆使し、路上でも勧誘するなど、大胆な中学生の売春あっせん方法の反響が広がっている。 警察の調べによると、同容疑者は1週間に3〜4回にわたって男性客から注文を受けていた。1回の受け取り額50万〜150万ルピアのうち、25万ルピアが同容疑者の取り分で、月に計約400万ルピアの収入を得ていたという。
同容疑者は当初同級生の少女数人をあっせんしていたが、次第に携帯電話のメッセンジャー機能を利用したり、報酬としてブラックベリーと現金を約束し、路上で少女を誘ったりして規模を広げ、勧誘を担当する少女も6人ほどいたとみられる。
同容疑者は男性客や少女らに対して二つの偽名を使用。ショッピングモールで男性客に少女らの顔写真と値段を提示し、交渉が成立してから少女らをホテルに派遣していた。
市警察は、同容疑者は児童保護法と人身売買関連法違反で立件する見込みだが、少年法の規定で拘置所での留置は免れるという。
少女が売春をあっせんしていた今回の事件は、国会でも問題視されている。国会第8委員会(社会福祉・宗教担当)のアチェ・シャジリー議員は、背後に売春組織が関与していた可能性もあり、警察へ全容解明を急ぐよう求めた。
今年2月には、ブラックベリーを駆使し、女性2600人の売春をあっせんしていたユニタ(通称ケイコ)容疑者が逮捕されるなど、オンライン上の売春横行が問題視されている。
社会省の調べによると、東ジャワ州は全国33州のうち最大の約7800人の売春婦がいるとされる。スラバヤには国内最大の売春街ドリーなど計3カ所、バニュワンギに11カ所、マランに7カ所の売春街があり、同省は自治体に対し、売春婦に職業訓練を施すなどして閉鎖に向けた措置を講じるよう呼びかけている。