晴れて再開、小学部に新入生　児童数減少で一時休校 　マカッサル日本人会補習校

　昨年５月に在校生３人が本帰国したため休校となっていた南スラウェシ州のマカッサル日本人会補習授業校はこのほど再開し、小学部に山崎健人君が入学した。
　昨年１月ごろに父親の山崎智彦さんが赴任していたマカッサルに健人君が到着した。在マカッサル出張駐在官事務所をはじめとする在留邦人が健人君のために先生のボランティアを募ったり、教科書を用意したりするなどして同校の再開に尽力し復校した。
　入学式では、新入生の健人君が元気よく入場。健人君の父親で校長の山崎智彦さんが「元気に勉強してほしい」と激励した。
　来賓挨拶では、在マカッサル出張駐在官事務所の東本真吾所長が「入学おめでとう。先生としっかりしたあいさつと返事をするよう約束してください」と祝いの言葉を贈った。
　健人君が自己紹介で「先生、これからよろしくお願いします」と宣言すると、出席者から拍手が起こった。
　国際協力機構（ＪＩＣＡ）の青年海外協力隊の小林美緒さんと大川絵美さんがボランティアとして国語と算数の補習授業を実施する。
　マカッサル日本人会補習授業校は大正時代に開校され、当時マカッサルには邦人１００人が滞在していたという。同校には約１０年前には児童１０人ほどが在籍していたが、徐々に減少していた。
（小塩航大）