暴走族リーダー逮捕 集団で女性暴行 リアウ州プカンバル
スマトラ島リアウ州州都プカンバル市内で、暴走族「XTC」メンバーの前で女性を暴行するなどしたとして、同市警察は13日、リーダーのクレワン容疑者(57)を暴行などの容疑で逮捕、メンバーの中高生15人も拘束したと発表した。
警察の調べによると、クレワン容疑者はこれまで窃盗や虐待などで3回服役したことがあり、リアウ州各地の暴走族を統括するリーダー。女性の暴走族グループ「シンチャン」のメンバーに対し、容疑者自身だけでなく、他の男性メンバーにも性的関係を持つよう強要していたとみられる。
XTCは2010年、息子のバンバン容疑者が設立。グループ名は「Exalt to Coitus(性交に賞賛を)」の意味という。週末のオートバイレースでメンバーから1人当たり毎週5千ルピアを徴収。現在500人近くのメンバーを擁するとみられる。プカンバルだけでなく、リアウ州各地の暴走族6グループを勢力下に置くという。
クレワン容疑者が昨年逮捕された際は、メンバーに市警本部などへの襲撃を命じ、銀行や路上駐車の車などを破壊する騒ぎを起こした。地元警察は同容疑者らを指名手配し、行方を追っていた。