洞窟で大量人骨発見 国軍遠征チーム 虐殺か伝染病か 東南スラウェシ州

 東南スラウェシ州北コラカ山間部の調査を実施している国軍のスラウェシ遠征チームはこのほど、大量の人骨が収められた洞窟を発見したと発表した。人骨数は千人分を超えるとみられ、今後、考古学者らが継続調査する。日刊紙コンパスが報じた。
 洞窟は上り坂を30分ほど歩いた崖の端にあり、地元住民らが近づきにくい場所という。遠征チームのレザ・ファジャール・レスマナ隊長によると、最も多くの人骨を確認したのは洞窟の入口付近。壁に積まれているほか、地面にも散乱している。
 入口近くには高さ約20メートルの岩石がそびえ立ち、そのくぼみ一つ一つに多数の人骨が詰め込まれている。奥へ進むほどに分岐しており、未調査の穴も多く、さらに大量の人骨があるとみられる。
 洞窟に大量の人骨がある理由は明らかになっていない。同隊長は「大量虐殺があったのか、それとも伝染病死者の共同墓地だったのか。今後、周辺住民へこの洞窟の存在や大量の人骨がある理由について聞き取り調査をしていく」と述べた。
 地元陸軍地域管区のフェブリル・シクンバン司令官によると、大量人骨発見のニュースが広がり、崖からさらに30分ほどかかる洞窟に地元住民らが押し掛けているという。
 遠征チームが洞窟を厳重に管理し、継続調査のため考古学者らへ報告書を提出。調査が終了した段階で、地元政府が一般人の出入りを解放するのか、観光地化するのかなどの判断を下してほしいとしている。

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