大相撲、把瑠都ら来イ 「日本の財産見て」 ジャカルタ巡業をPR
8月24、25の両日、中央ジャカルタのイストラ・スナヤンで東南アジア初となる大相撲海外巡業を行う日本相撲協会などは18日、ジャカルタで記者会見し、巡業の概要を説明するとともに、インドネシアのメディアに相撲を紹介した。関脇把瑠都(尾上部屋)も出席し「ぜひ見にきてほしい」と呼び掛けた。
海外巡業は2008年8月のウランバートル以来5年ぶり。10年に発覚した野球賭博問題などの混乱が続いた相撲協会の海外巡業再開第1回となる。本場所を観戦する外国人は近年増加しており、ファンの拡大を狙う。
日イ国交樹立55年、日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)交流40年の節目の年にあたり、インドネシア日本友好協会(PPIJ)、ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)、日本大使館などが協力。日・ASEAN友好協力記念事業にも位置付ける。
主管する五反田電子商事(東京)の吉田卓司CEO(最高経営責任者)は会見で「相撲はスポーツであるだけでなく、娯楽、儀式でもある、日本の貴重な財産だ」と紹介。尾上親方は「相撲の醍醐味を堪能してもらい、両国の友好に役立てばうれしい」と話した。把瑠都以外にも、力士や床山、行事が出席。床山が力士の髷(まげ)を結う実演や、四股、取り組みをデモンストレーションした。
会場には地元報道陣約60人が集まり、「なぜジャカルタ巡業を決めたのか」などと質問。把瑠都に対しては「(エストニアから)来日後、米食に慣れるのは苦労したか」「大きなサイズの服はどこで買うのか」と素朴な質問が矢継ぎ早に飛び、関心の高さをうかがわせた。
力士らは同日、ブディオノ副大統領も表敬訪問した。21日まで滞在し、関係機関にプロモーション活動する予定。
ジャカルタ巡業には幕内以上の力士(名古屋場所前の番付)が参加し、トーナメント方式で取り組みを行う。チケット販売は6月中旬から、オンラインや州内のチケット販売店などで。先行予約は公式ウェブサイト(http://sumojakarta2013.com)で受け付けている。(道下健弘、写真も)