細野、王座奪取ならず ジョンに負傷引き分け WBA世界フェザー級

 世界ボクシング協会(WBA)世界フェザー級タイトルマッチが14日深夜、中央ジャカルタ区スナヤンの室内テニス場であり、同級6位の細野悟(29)=大橋=が同級スーパー王者のヨハネス・クリスティアン・ジョン(通称クリスジョン)=インドネシア=に挑戦した。3回にバッティングでクリスが出血。負傷引き分けとなり、細野の王座奪取はならなかった。クリスの防衛は18度目。
 立ち上がりから積極的に攻め込んだ細野は、左ボディーを的確に命中させ、試合の主導権を握ったかに見えた。しかし、2回にクリスが左まぶたから出血。止血したものの、3回に偶然頭が当たり、右眉上を深く切ったため3回2分12秒、レフェリーによりストップがかかった。
 これで無敗記録を51に伸ばしたクリスだが、「長い時間をかけて準備してきたのに、力を出し切れなかった。結果には満足していない」と不本意そうだった。
 同タイトルマッチに先立ち行われた世界ボクシング機構(IBO)フェザー級王者ダウド・ヨルダン=インドネシア=はシンピウィ・ベトイェカ=南アフリカ=に12回TKO負けし、ベルトを譲った。
   
■「強さ感じなかった」 王者の動き捉えた細野
 2011年の大みそかに次ぐ3度目の挑戦となった世界戦。試合を有利に運びながらもまさかの負傷引き分けに細野は「相手の強さはそんなに感じなかったけど、結果を出せなくて残念」と涙を浮かべた。
 「1ラウンドからスタミナを使いきるくらいにいこうと思っていた」という言葉通り、果敢に打ち込んだ。「相手のパンチは見えていた。右が来たら外してボディーを入れようと思っていた」と、王者の動きを捉えていた。狙い通り、その左が当たり「相手の動きが止まったのが分かったので行こうと思った」矢先のレフェリーストップだった。
 試合後、「情けないっす。バカヤローです」と悔しがる細野を、大橋会長は「勝てた試合でもったいないが、内容は今までで一番いい」とねぎらった。(道下健弘、写真も)

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