【スラマットダタン】 アストラ・ホンダ・モーター新社長 井沼俊之さん

 ホンダ本社二輪事業本部二輪営業部長として全世界の商品企画、各国拠点を取りまとめてきた。88年に初めて訪れたインドネシア。トレンドはかつての「カブ王国」から、スクーターの市場に大きく変わり、ホンダの販売構成比の7割をスクーターが占めている。「黒くてがっしりした車体が好まれていたが、いまは細い車体と先鋭的なデザインが消費者の好み」
 社内の役職で前社長の堀祐輔さんの後任になるのは今回で3回目。「堀さんにシェアを伸ばしてもらった。さらなる盤石な経営基盤を作るよう努力する」
 まず着手するのは販売ネットワークの改良だ。ディーラーの商圏の重複をなくすことや、店舗の外装の改修を検討し、販売力に厚みを増す考えだ。
 中長期的に「新しい『勝ち技』になる装備仕様を入れていく」ともいう。年内にホンダが全車両搭載を目指す燃料噴射装置(FI)も「勝ち技」の一つ。世界最大量販モデルのスクーター「ビート」は今年、販売台数180万台を見込む。今後、同一のエンジン、フレームを使った車両の販売台数をインドネシアで250万台、東南アジアで500万台でまとめることで「勝ち技」が奏功すると画を描く。
 「地域統括本部からは市場シェア70%欲しいと聞いている。高いハードルだと認識している」。タイ市場でホンダが7割強のシェアを持っていることを勘案して定められた目標という。(吉田拓史、写真も)

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