ステージで満開 チカランで「さくら祭り」 元日本留学生らのKAJI
ブースやステージの催しを通して日本文化を紹介する「さくら祭り」が6、7日の両日、西ジャワ州ブカシ県チカランのショッピングモール「シティウォーク・リッポー・チカラン」で開かれた。若手の元日本留学生らで構成するインドネシア日本同好会(KAJI)が主催し日本大使館などが後援。地元住民の家族連れや日本人でにぎわった。
今回のテーマは「日イ永遠の友好」。実行委員長を務めたアスワンディさん(36)によると、初開催の昨年は両国とも周辺国との軋轢が表面化した中で「日イの友好関係を再確認したい」と設定した。
会場にはたこ焼き、フランクフルト、ラーメン、日本の雑貨などを販売する約70のブース、KAJIが日本文化を紹介するブース、「美人コンテスト」や太鼓の演奏、子どもによるファッションショーなどを披露するステージが並んだ。
目玉イベントで昨年から続く「美人コンテスト」には周辺の企業からそれぞれ1人ずつ30人が出場。同僚らによる応援団から黄色い声援も飛び交う中、着物姿の出場者たちがステージを舞った。餅つきには子どもも参加し、自らついた餅を頬張っていた。
最終日の7日夕には、ダイナミックな上下運動と大きな掛け声で練り歩いたジャカルタ祭りの会の神輿で盛り上がり、来場者の目を釘付けにした。
周辺の日系企業に勤務し、日本を何度も訪れたことがあるというアルミーさん(36)は家族4人で来場。「日本食などを通して子どもたちに少しでも日本の良いところを知ってもらえればうれしい」と話していた。
アスワンディさんは「日本文化を知ってもらうため来年以降も継続していきたい」と語った。(堀之内健史、写真も)