オランウータンに会いに インドネシアを楽しむ会 カリマンタン観察ツアー

 インドネシアを楽しむ会のメンバー29人はこのほど、オランウータンの生態を観察する目的で、中部カリマンタン州タンジュンプティン国立公園を訪問した。
 オランウータンは乱獲や熱帯雨林の伐採で生息数が減少傾向にある。同会メンバーの「オランウータンのリハビリ施設を訪問したい」という要望から、同会世話役の斎藤亘央さんがツアーを企画した。
 参加者は空港から船着き場へ移動し、小型木造船クロトックに乗ってジャングル内を航行。熱帯の貴重な生物と出会いながらオランウータン保護センターに到着した。
 同センターには、密猟に遭ったり、母親を殺されたりした子どものオランウータンが保護されている。参加者はオランウータンを野生に帰すためにトレーナーが木の登り方や歩き方を訓練している様子を見学した。
 移動途中、テングザルの群れに遭遇。偶然の出会いに参加者は驚いた。夜には300匹の蛍が止まる木があり、クリスマス・ツリーのような幻想的な風景を楽しんだ。
 斎藤さんは「オランウータンの生態を見学できるのは貴重な機会。今後も続けていくので、自然に帰されたものの同センターに戻ってくるオランウータンなどを見て、実際にどのような状況に置かれているのか確かめてほしい」と語った。

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