大統領、ソロス氏と会談 温室効果ガス削減話し合う
ユドヨノ大統領は26日、バリ州で世界的な著名投資家ジョージ・ソロス氏と会談し、ノルウェーと結んだ温室効果ガス削減(REDD)に関するパートナーシップ協定の延長が今後の環境政策の課題になることで一致した。両者の会談は3回目。
協定で定めたインドネシアで2年間の森林伐採の一時停止(モラトリアム)は5月に期限切れになる。ソロス氏はインドネシアの森林保全事業にも関わっており、2010年7月の前回会談でも協定締結を支持していた。
ソロス氏は1992年、徹底的にポンド売りし、英国の中央銀行を破綻させ、ポンド危機を招いたことで世界的に知られた投資家。97、98年のアジア通貨危機時でもタイ、マレーシアなどの通貨暴落との関連性を指摘されており、マハティール首相(当時)は「アジア通貨危機を演出した張本人は国際投機家ジョージ・ソロス氏だ」「われわれは国づくりのために40年間働いた。そこに1人の人物が現れ、たった1カ月ですべてを破壊してしまった」と非難した。
12年にファンド運営から引退したとしていたが、ウォールストリート・ジャーナルによると、ソロス氏は安部首相就任以降の円安相場で、円売りし約10億ドルの利益を得た。