GAM旗採用へ アチェ州旗
アチェ州議会は22日、州旗に旧分離独立派武装組織・自由アチェ運動(GAM)が使用していたものと同じデザインを採用し、州の紋章も変更することを決めた。内務省が同議会が制定した地方条例を承認すれば、GAMの旗が再びアチェで認められることになる。地元メディアが報じた。
ザイニ・アブドゥラ州知事は「アチェの旗は文化的シンボルであり、アチェ市民の闘争でもある」と説明。2005年にインドネシア政府とGAMが締結した和平合意で、アチェの旗を制定すると定めていると強調した。
GAMは1976年からアチェの分離独立を掲げ、武力闘争を展開。スマトラ沖地震・津波後の05年、インドネシア政府と和平協定を結び、広範な自治権を付与された。
08年、GAMを母体とする地方政党GAM党がGAMの略称とマークを採用したが、中央政府や国会などが反発。党名をアチェ党に、党旗に「アチェ」の文字を入れるなど変更したことがある。