国際教育で連携協定 筑波大坂戸高と林業高校

 インドネシア林業省付属林業高校(国内5校)と筑波大学付属坂戸高校(埼玉県坂戸市)は19日、東京都品川区の在日本インドネシア大使館で国際教育推進に関する連携協定を結んだ。(小塩航大)
 坂戸高校生徒が今年12月、修学旅行でインドネシアを訪問し、西ジャワ州ボゴールの林業省教育研修センターで両校の生徒が交流する予定。また、インドネシアを卒業研究のテーマに選択した坂戸高校の生徒への学習支援、エコツーリズムに関する授業を共同で行っていく。将来的には両校で生徒を相互に派遣し単位を取得できるシステムを整えていくという。
 連携協定は林業省が2012年3月、森林保護について国際的な視野を生徒に持ってほしいと海外の高校との連携を模索し、森林保全で共同事業を実施する国際協力機構(JICA)に協力を依頼した。
 その後、コルニタ高校と姉妹校提携を結び、08〜10年まで青年海外協力隊隊員としてインドネシアに常駐していた建元喜寿教諭が務める坂戸高校を紹介されて実現した。
 建元さんは「インドネシアは『世界の肺』と呼ばれているが、森林伐採が進み環境問題が深刻化している。両校の生徒で環境問題に興味を持ち、交流していきたい。これから留学生の受け入れや支援体制について、話し合っていく」と述べた。
 日本側からは東照雄筑波大学副学長、加藤衛拡坂戸高校校長、インドネシア側からはジョニー・シナガ駐日インドネシア副大使、ファトーニ林業省人材開発庁長官などが出席した。

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