「25日に反政府デモ」 国家情報庁発言で波紋
国家情報庁(BIN)のマルチアノ・ノルマン長官が19日、今月25日にユドヨノ政権退陣を要求する大規模な反政府デモが行われると発言、さまざまな憶測を呼んでいる。
ジョコ・スヤント政治・法務・治安担当調整相は21日、「政府は批判に対して拒否反応を示したことはない。規定に沿ったデモであれば問題ない」と問題視しない姿勢を示した。
野党グリンドラ党のスハルディ党首は「BINは(デモの情報に対して)準備をすればよいだけ。あたかもクーデターが起きるかのように公表する必要はない」と批判した。
25日のデモは、アブドゥルラフマン・ワヒド政権で大統領報道官を務めたアディ・マサルディ氏や同政権のリザル・ラムリ元経済担当調整相らのグループが計画。アディ氏は「早急にユドヨノ大統領を罷免させるべきだ」「デモは国家の軌道修正を図る第一歩」と話している。元大統領顧問会議委員のアドナン・ブユン・ナスティオン氏も、同グループを支持する方針を表明した。
一方でユドヨノ大統領は11日以降、プラボウォ・スビアント元陸軍戦略予備軍(コストラッド)司令官や、大統領の先輩にあたる陸軍士官学校の1970年卒の有力退役軍人と会談。来年の総選挙に向けた動きとの見方が出ていた。